In this directory, you can find the kanji-skeltons designed by the
Wadalab-kanji-committee, which can be supplemented to gain PostScript
Type1 outline fonts.
このディレクトリの下には, 和田研漢字分科会で製作された漢字スケルトンフォ
ントに肉付けて得られたアウトラインフォントを, PostScript の type1 形式で
おいてあります.
ファイルの名前は次のような意味を持ちます.
wadalab-mincho : -0 : -8 : .4
スケルトンフォントの名前 : JIS第一第二水準 : 肉付け(太さ)パラメータ : バージョン番号
JIS 第一/第二水準の漢字と, 平仮名, 片仮名については書体ごとに次のファ
イルに入っています.
これらのファイルを展開すると, 区毎に分けられた PostScript ファイルがで
きます. これらのファイルは, そのまま表示することができます.
JISX208 の非漢字部分は,
wadalab-sym.5.tar.Z (37584 bytes)
に入れてあります.
第三水準の漢字 (JISX0212) は, 現在 2 書体だけ置いてあります.
このフォントを使うためのツールとして, 以下のツールが用意してあります.
- Metafont への変換
tools/wftomf.c (14298 bytes) です.
(昔, type1tomf.cという名前で置いてあったものと同じです) ヒント情報も
考慮した形の, Metafontのソースを生成します.
- Type1 の PFA 形式に変換するプログラム
tools/wftopfa.c (11688 bytes) です.
形式を合わせるだけなので, 生成される PFA ファイルの Family Hint など
はいいかげんな値になっています.
- Type1 の PFA 形式にしてから更に NTT 日本語 TeX で使える pk ファイルに変換するためのツール
tools/wftodm.c (8267 bytes) です.
wftodm -FontBase dg jis*.ps goth-*.ps
のように実行すると, dgjk[a-z].pfa 等のファイルができます. これを ps2pk
というツールで変換すると, 各種の大きさの pk ファイルを作ることができま
す. ただ, 現在のバージョンの ps2pk は FontMatrix に完全には対応してい
ないので, 日本語がちょっと上にずれるという難点があります.
- 栗林@omron さんから, BDF 形式に変換する方法を紹介していただきました.
tools/bdfmerge.c (12651 bytes) のコメント部分にその方法が, プログラム部分にはその中で
使う bdf をマージする 新井@astem さんが作ったプログラムが入っています.
wadalab-mincho-1-8.tar.Z から変換して作られた 16, 24 ドットの BDF 形式の
フォントが ~ftp/Font/bdf 以下に置いてあります.
- 書体倶楽部形式への変換
tools/wftovf.c (8700 bytes) です.
wftovf -base min12 -thresh 15.0 jis*.ps min*.ps
のように実行すると, min12.vf1, min12.vf2 というファイルができます. 3 次
Bezier 曲線から線分への変換を行なっているので, -thresh の値を大きくする
と品質は落ちますが, 生成されるファイルの大きさは小さくなります. MS-DOS
+DOS-extenderで実行する時は, MSDOS を define してコンパイルして下さい.
- Postscript複合フォントとしての使用
pfaファイルを作って, 各区のフォントが使える状態になっていれば,
tools/Wadalab-mincho-0-12.ps
を適当に変更して, 適当なディレクトリに置く, あるいはincludeすればば,
複合フォント(Wadalab-mincho-0-12, Wadalab-mincho-0-12-V,
Wadalab-mincho-0-12-RKSJ, Wadalab-mincho-0-12-EUC)が使えるようになりま
す.
- Ghostscriptからの使用
Ghostscript から使用するには, 5 の書体倶楽部形式に変換する方法もありま
すが, 質を落さないためには PFA 形式で用いたほうがよいでしょう. そのた
めの方法は,
tools/USAGE.ghostscript
に書いてあります. 東京大学の鈴木慎司さんの作ってくれた英訳が
tools/USAGE.ghostscript.eng
にあります.
フォントおよび, ツールのパッチは ~ftp/Font/patches 以下に置いてあります.
1 行の長さが長過ぎるため patch が当てられないことがあるかもしれませんが,
その時は patch のソースの common.h の定義を
#define MAXLINELEN 4096
#define BUFFERSIZE 4096
程度にして下さい(山形大学の会田重信さんの指摘によるものです).
フォントをそのまま, あるいはフォーマット変換して使用, 配布する場合, 個
人, 会社を問わず, こちらの許可は必要ありません. ただ, 配布する場合はそ
のフォントが ftp.ipl.t.u-tokyo.ac.jp に由来すること, どのよ
うな変換をしたかを付記して下さい. フォントはこれからも, バージョンアッ
プする予定なので, 末端ユーザが最新のバージョンを自分で手に入れられるよ
うにしたいためです.
漢字の字形の誤りや, あまりにデザインのひどい字など御指摘があったら,
tanaka@ipl.t.u-tokyo.ac.jp まで御連絡下さい.
和田研漢字分科会は漢字を偏や旁のような部品をアルゴリズムによって組み合
わせ, 文字をデザインすることを目的として, 1990 年 4 月から 1992 年 3
月まで活動しました(現在は和田研そのものがありません).
関わったメンバー(当時)と主な作業内容は以下の通りです.
- 和田 英一教授
- JIS 第 2, 第 3 水準の組み合わせデータ入力
- 岩崎 英哉(助手)
- UtiLispコンパイラの改良
- UtiLispにCLXを移植
- 石井 裕一郎
- スケルトンエディタの製作
- スケルトンデータ入力
- 竹内 幹雄
- スケルトンデータ入力
- 長橋 賢児
- UtiLispにCLXを移植
- 明朝体左払いの原型
- 丹 明彦
- 平仮名, 片仮名の原型
- 飯尾 淳
- 毛筆書体
- 田中哲朗
- 肉付けアルゴリズム
- 組み合わせアルゴリズム
- 組み合わせデータ入力
- スケルトンデータ入力
www-admin@ipl.t.u-tokyo.ac.jp