[English]
Ethernet packet sniffer
GreedyDog2.4 for Win32 GUI Online Manual
UNYUN <unyun@shadowpenguin.org>
Shadow Penguin Security <http://www.shadowpenguin.org>
この文書は、Windows2000/Xp用GreedyDog GUI モードの利用法を示したものです。この文書を読む前に、GreedyDogのパッケージに含まれているmanual-ja.htmlを必ずお読みください。 |
1. はじめに
Windows2000/Xp用GreedyDog(以下gdd)には、各種設定と実行をGUIで行うことができるGUIモードが用意されています。GreedyDogに何らかのオプション引数を指定して起動した場合、Windows2000/Xp用gddはコンソールモードで起動しますが、オプション引数が指定されていない場合は以下に示すようにGUIモードで起動します。なお、実行にはAdministrator権限が必要です。
Fig.1 GreedyDog GUIモード メインウインドウ
2. メインウインドウ

パケットキャプチャを開始します。

パケットキャプチャを停止します。現在一つ以上のセッションをロギング中である場合、「Some
connections are still active. Clean up ?」というダイアログメッセージが表示されます。「はい」を選択すると、ロギング中の全てのセッションファイルを強制的にクローズし、ログファイルに追記します。「いいえ」を選択するとログファイルへの書き出しは行われず、テンポラリディレクトリにセッションファイルを残しままキャプチャを停止します。

各種ログファイルやアクションの設定を行います。詳細は、「3. 詳細設定ウインドウ」を参照してください。

gddはキャプチャ対象パケットの送信元IPアドレスと送信先IPアドレスを指定することができます。例えば、"192.168.0.3"から送信されるパケットのみをキャプチャしたい場合は発信元IPアドレス(-s)を"192.168.0.3/32"と指定します。IPアドレス指定のフォーマットを以下に示します。
"aaa.bbb.ccc.ddd/mask"
"192.168.0.*" (*は「全て」を意味する)から送信されるパケットをキャプチャしたい場合は、発信元IPアドレスを"192.168.0.0/24"と指定します。

パケットキャプチャ対象の送信先IPアドレス、およびマスクを指定します。指定法は"SRC"と同様です。

パケットキャプチャ対象のインタフェースを指定します。ネットワークインタフェースに割り当てられているIPアドレスの一覧がリストされていますので、対象インタフェースを選択してください。

gddはキャプチャ対象パケットのTCPポート番号を指定することができます。例えばtelnetセッションをキャプチャしたい場合はポート23を指定します。ポートはスペースで区切ることで複数指定できます。全部で65536通りの組み合わせを指定することができます。
(例) "23 512-514"
この例では、TCPポート23,512,513,514がキャプチャ対象として選択されます。'-'を指定することで、ポート番号のレンジを指定することができます。また、それぞれのポート番号指定にてログフォーマットを指定することができます。現在、gddは以下に示す4つのログファイルフォーマットタイプをサポートしています。
- テキストモード
ログフォーマットが指定されていない場合、このモードがデフォルトとなります。このログフォーマットは以前のバージョンであるGreedyDog1.xと互換であり、キャプチャされたパケットはクリアテキスト(表示不可能な文字はロギングされない)でロギングされます。このモードはポート番号の先頭に't'を付加した場合に選択されます。
(例) "t23"
- タグテキストモード
このモードを指定するとXML調フォーマットのログを出力します。テキストモードではパケットの方向に関する情報(クライアント→サーバ、クライアント←サーバ)はロギングされませんが、このモードではタグとして方向情報をロギングします。表示不可能な文字は文字参照(16進数文字列)としてロギングされます。このモードはポート番号の先頭に'g'を付加した場合に選択されます。
(例) "g512-514"
- HTMLモード
このモードでは、HTMLファイルがログファイルとして生成されます。方向情報はbold、もしくはnon-noldで表されます。入力パケット(クライアントから送信されたパケット)はboldとなります。また、表示不可能な文字はロギングされません。このモードはポート番号の先頭に'h'を付加した場合に選択されます。
(例) "h23"
- バイナリモード
16進数ダンプテキストファイルフォーマットです。方向情報はそれぞれのログのヘッダにロギングされ、全てのパケットバイトは16進数ダンプ文字列としてロギングされます。このモードはポート番号の先頭に'b'を付加した場合に選択されます。
(例) "b22"
- ノンフィルタモード
RAWファイルフォーマットです。全てのキャラクタはフィルタされることなくログファイルに記録されます。
(例) "n80"

gdd はそれぞれのセッションのためにテンポラリファイルを先生します(詳しくは「3.詳細設定ウインドウ」を参照してください)。通常は、このテンポラリファイルはセッションがクローズする際に削除されますが、このチェックボックスをチェックすると、gddはテンポラリファイルの削除を行いません。
このチェックボックスをチェックすると、コンソールはリストに切り替わります。リストにはgdd起動後に生成されたテンポラリファイルの一覧が表示されます。項目をダブルクリックすると、ファイルの内容が表示されます。タグテキストモードで生成されたログを確認する場合は、拡張子xmlをInternet Explorerに関連付けしてください。

このチェックボックスをチェックすると、gddは条件を満たす全てのパケットダンプをコンソールに出力します。トラフィックが多い環境でgddを実行する場合は、パケット取りこぼしの原因となりますのでこのチェックボックスはチェックしないでください。

このチェックボックスをチェックすると、gddはキャプチャした全てのパケットのシーケンス番号を分析します。spoofされたIPアドレスを含むパケットをキャプチャした場合、gddはシーケンス番号チェックによりそのパケットを破棄します。もしこの機能を利用しなかった場合、gddはspoofされたパケットに騙されることになり、偽造ログ問題や偽セッションクローズ問題といったセキュリティ問題が発生します。しかし、この機能は現在開発途上であり、secureオプションによりこの機能を有効にするとgddが不安定になる可能性があります。もしgddをセキュリティ用途に利用する場合はこのオプションを有効にすることをお勧めします。個人的な実験やペネトレーションテストといった用途で利用する場合はこのオプションを無効にすると良いでしょう。
[Note] パケットキャプチャが開始されると、メインウインドウ右上のインジケータが点灯、点滅します。赤のインジケータはパケットキャプチャ中に点灯、緑のインジケータは何らかのIPパケットをキャプチャした時に点滅します。ログファイルにパケットキャプチャ結果が出力されない場合、まず緑のインジケーターが点滅しているかどうか確認してください。点滅していない場合は、インタフェースの指定に誤りがある可能性があります。点滅しているにもかかわらずログにキャプチャ結果が生成されない場合はアドレスフィルタやポートの指定に誤りがある可能性があります。 |

OFF |

ON |
[Note] gddを起動するとタスクトレイにアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすることでウインドウの表示/非表示を切り替えることができます。 |
 |
3. 詳細設定ウインドウ
Fig.2 詳細設定ウインドウ
- Logfile
ログファイルのファイル名、ディレクトリを指定します。デフォルトでは".\log"が選択されますが、このパスを変更する場合はこのエディットボックスでパスを指定してください。
(例) "c:\gdd\logfile.txt"
- Error Logfile
エラーログファイルのファイル名、ディレクトリを指定します。デフォルトでは".\errlog"が選択されますが、このパスを変更する場合はこのエディットボックスでパスを指定してください。
(例) "c:\gdd\errlog.txt"
- Temp Log
gddは、それぞれのセッションのテンポラリログファイルをテンポラリディレクトリに格納します。デフォルトでは".\tmp"が選択されますが、このディレクトリを変更する場合はこのエディットボックスでパスを指定してください。
(例) "c:\gdd\tmp"
- Action
gddは指定されたパターンがセッションストリーム中に存在した場合に指定されたアクションを実行することができます。"action"は、指定されたパターンが含まれる場合に実行される"実行ファイル"、およびgrep(文字列検索)に指定するための"パターン"から構成されています。"action"のフォーマットを以下に示します。
実行ファイル:パターン
gddは指定された"パターン"でテンポラリセッションファイルに対しgrepを行います。grepが指定されたパターンを見つけた場合、gddは指定された実行ファイルを実行します。
(例) "actions\action_sample1.bat:cat /etc/passwd|cd /etc"
- Show connection status on console
このチェックボックスをチェックすると、gddは接続の確立、切断があるたびに現在の接続状況をコンソールに出力します。
- Help
この文書を表示します。
- Update
gddのオフィシャルサイトに接続します。gddの最新情報を入手することができます。
オフィシャルサイト:http://www.shadowpenguin.org/sc_toolbox/unix/gdd/index.html
- Default
gddのパラメータをデフォルトに戻します。
- Save
設定したパラメータを設定ファイルに書き込みます。
4. 注意事項
現在、おそらくこのプログラムにはいくつかのバグが存在します。gddを動作させることによりリモート、あるいはローカルから何らかの攻撃が成功するという可能性(特にDoSアタック等)があります。このプログラムは自己責任において利用してください。このプログラムによって引き起こされるあらゆる結果に対して我々は責任を負いません。
もしバグを発見したり改善提案等をお持ちの場合はwebmaster@shadowpenguin.orgまでご連絡ください。
また、我々は、このプログラムはその性質上システムクラッキング目的で利用することができることを認識しています。本プログラムの公開を維持するためにも、くれぐれもシステムクラッキング目的で利用しないでください。
5. ライセンス
本プログラムはフリー・ソフトウェアです。あなたは、Free Software Foundation
が公表したGNU 一般公有使用許諾の「バージョン2」或いはそれ以降の各バージョンの中からいずれかを選択し、そのバージョンが定める条項に従って本プログラムを再頒布または変更することができます。本プログラムは有用とは思いますが、頒布にあたっては、市場性及び特定目的適合性についての暗黙の保証を含めて、いかなる保証も行ないません。詳細についてはGNU一般公有使用許諾書をお読みください。
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