このマニュアルを最初から通読されている方ならば, ここまでで, FreeBSD 付属の LPD スプーリングシステムに関して知っておくべき ことすべてを学ばれたことと思います. 多分, このシステムに あるたくさんの欠点について認識できたことでしょう. すると, ``(FreeBSD 上で動作する) スプーリングシステムには他にどのような ものがあるのか''という疑問が自然と湧いてきます.
残念ながら, 著者は代替のスプーラを 2つ だけしか探し出すこと ができませんでした. そして, それぞれはほとんど同一のものです. 以下に, 両システムの紹介をおこないます.
PLP は Patrick Powell によって開発されたソフトウエアを ベースにされており, インタネット規模のグループの開発者 によって管理されていました. このソフトの主要サイトは「 ftp://ftp.iona.ie/pub/plp」です. 「 web page」にもあります.
PLP は BSD LPD スプーラと極めて似ていますが, 以下のも のを含むホストの機能が自慢です.
ネットワークサポートの強化. ネットワーク接続され るプリンタのサポートや NIS で管理可能な printcap ファ イル, NFS マウントされるスプーリングディレクトリの機 能が組み込まれています.
洗練されたなキュー管理. 1つのキューで複数のプリン タに対応可能. キュー間でジョブを転送したり, キューのリ ダイレクトができます.
リモートプリンタの制御機能
ジョブの優先順位付け
拡張性のあるセキュリティとアクセスオプション
LPRng は, その称するところの意味は``LPR: the Next Generation''ですが, PLP を完全に書き換えたものになっ ています. Patrick Powell と Justin Mason (PLP の主要 なの管理者) の共同で LPRng が作成されました. LPRng の 主要サイトは「 ftp://dickory.sdsu.edu/pub/LPRng」です.