====================== FreeBSD のインストール ===========================+ | | | 目次 | | | | 0.0 早速開始しよう | | 0.1 CD-ROM や インターネットからの FreeBSD インストール | | | | 1.0 いろいろなインストールの方法の詳細 | | 1.1 ネットワークの CD-ROM からインストールする | | 1.2 フロッピーディスクからインストールする | | 1.3 DOS パーティションからインストールする | | 1.4 QIC/SCSI テープからインストールする | | 1.5 NFS や FTP を使ったネットワークからのインストール | | 1.5.1 NFS インストールのコツ | | 1.5.2 FTP インストールのコツ | | 1.6 シリアルコンソールユーザのためのヒント | | | | 2.0 DOS ユーザのための Q&A | | 2.1 どのようにして FreeBSD のための領域を確保すればよいですか? | | 2.2 FreeBSD から圧縮 DOS ファイルシステムを使用できますか? | | 2.3 DOS 拡張パーティションはマウントできますか? | | 2.4 FreeBSD で DOS の実行形式を走らせる事ができますか? | | | +=========================================================================+ 著者: Jordan K. Hubbard 最終更新: Tue May 4 16:05:41 PST 1999 0.0 早速開始しよう === ============== このマニュアルはあなたのマシンに FreeBSD を新たにインストールする手順 を文書にしたものです。FreeBSD の以前のリリースからアップグレードするな らアップグレードに関する重要な情報はファイル UPGRADE.TXT を参照して下 さい。PC のハードウェアを FreeBSD 用に設定するのになれていなければ、 HARDWARE.TXT も読んで下さい。ここには多くの失敗を回避できる大切な情報 があります。 FreeBSD が初めてならインストーラの文書メニューも「全て」読んでください。 読むには量が多いように見えるかも知れませんが、今この文書を読むのに時間 をかけても、充分に準備をしたことになり多くの時間を節約してくれます。 また、後で行き詰まってしまったときに利用できる情報の種類が分かるで しょう。インストールが済んだら、WEB ブラウザでもう一度このメニューに いってインストールされた FAQ (よくある質問)や FreeBSD ハンドブックの HTML 文書を読むことできます。インターネットに接続していれば、ブラウザ を使ってネット上の (http://www.freebsd.org のような) WEBサイトを見るこ ともできます。利用可能なリソースについては ABOUT.TXT を見て下さい。 一番いいやり方でもつまづくこともあります。問題にぶつかったら貴重なトラ ブルシュート情報のある TROUBLE.TXT を見ましょう。 インストールする前に、ERRATA.TXT も読むべきでしょう。ここに述べられて いる指示に注意深く従うことにより、すでに報告されている今回のリリースに 存在した問題点を回避することができます。 免責: FreeBSD は不慮のデータ損失の対策には万全を期していますが、この インストールで誤操作をした場合、「あなたのディスク全体を消してしまう」 ことがあります。大切なデータを適切にバックアップせずに FreeBSD インストールメニューの最終段階に進まないで下さい。真面目にいってるのですよ! FreeBSD は 386 以上 (残念ながら 286 プロセッサはサポートしてません) の プロセッサ、インストールには最低 5M の RAM、動作には 4M の RAM が必要です。 ハードディスクの空き容量は、最小規模のインストールでも最低 100M 必要です。 FreeBSD をインストールするために既存の DOS パーティションを狭め る方法については以下を参照して下さい。 0.1 CD-ROM や インターネットからの FreeBSD インストール --- -------------------------------------------------- 一番簡単な方法は CD からのインストールです。サポートされる CD-ROM ドラ イブと Walnut Creek CDROM の FreeBSD インストール CD があれば、それか らインストールを始める方法は 2つあります。 1. システムが bootable CD-ROM メディアをサポートしていて(大抵、 コントローラや、システムによっては PC BIOS のセットアップメニュー で、有効にするよう選択できます)、なおかつそれを有効にしてある 場合、FreeBSD は「El Torito」 bootable CD 規格をサポートしています。 単に CD を CD-ROM ドライブに入れてシステムをブートするとインストール が開始されます。 2. FreeBSD 配布パッケージの中の floppies/ ディレクトリから 1セットの FreeBSD ブートフロッピーを作ってください。DOS からスクリプト ``makeflp.bat''を使うだけ、あるいは floppies/README.TXT を読ん で、他のオペレーティングシステムでのブートフロッピーの作り方を 調べてください。その後、最初のフロッピーで直接ブートしてください。 すぐにFreeBSD インストールに入るはずです。 CD-ROM が無く、PPP、slip や専用線を使ってネットワーク経由でインストー ルしたければ、/floppies/boot.flp ファイルを ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD や多くのミラーサイト (http://www.freebsd.org/handbook/mirrors.html) か ら取ってきて、上の 2にしたがってください。ダウンロードする際の重要な情 報があるファイル floppies/README.TXT も読んでください。 ブートフロッピーができたら、この文書の 1.5 に進んでください。FTP や NFS でインストールする際のコツが書いてあります。 1.0 いろいろなインストールの方法の詳細 --- ---------------------------------- ひとたび最初のインストール画面に行き着けば、メニューの指示にしたがって インストールを進めることができるはずです。これまでに FreeBSD のインス トールプログラムを使ったことがない場合、メニュー先頭の「使用法」選択肢 の中の文書のいくつかや、「文書」サブメニューの中のさまざまな文書に目を 通しておくことをおすすめします。 注記: どこかの画面で訳が分からなくなってしまったときは、 F1 キーを叩いてそのセクションに関する適切なオンライン文書を見てください。 FreeBSD のインストール経験の有無にかかわらず「初心者」インストールモー ドが一番おすすめめです。道筋にしたがっていけば、さまざまな大切なチェッ クリスト項目すべてに確実に行くことができるからです。FreeBSD のインストー ルに余裕があって、何をすべきかがきちんと分かっていれば、「高速」や「カ スタム」インストールオプションを使います。既存のシステムをアップグレー ドするなら「アップグレード」オプションを使います。 FreeBSD インストーラでは、インストール用媒体として、フロッピー, DOS, テープ, CD-ROM, FTP, NFS, UFS パーティションをサポートしています。各メ ディアからインストールするコツはこの下に書いてあります。 1.1 いろいろなインストールの方法の詳細 --- ---------------------------------- ローカルの CD-ROM ドライブからインストールしたければ「早速開始しよう」 を読んでください。自分のシステムに CD-ROM ドライブが無く、ネットワーク 接続できる別のシステムの CD-ROM ドライブの FreeBSD 配布 CD を使うので あれば、この場合にもいくつかの方法があります。 1. ある FreeBSD マシンの CD-ROM ドライブから直接 FTP インストールする ことは、とても簡単です。以下の行を (vipw コマンドを使って) パスワー ドファイルに追加するだけです。 ftp:*:99:99::0:0:FTP:/cdrom:/sbin/nologin これで、あなたのネットワークの誰でも、メディアタイプ FTP を選び、 「FTP サイト」メニューの中の「URL」を選択した後に "ftp://" と入力できます。 2. インストールするマシンに直接 CD-ROM をエクスポートするのに NFS を使 うなら、まず (CD-ROM ドライブのあるマシンの) /etc/exports ファイル にこのようなエントリを追加します。 /cdrom -ro ziggy.foo.com インストール時に NFS で CD-ROM をマシン "ziggy.foo.com" が直接マウ ントできるようにするためです。CD-ROM のあるマシンは NFS サーバとし ても設定されていなくてはなりません。もちろん、その方法が良く分から なければ、rc.conf(5) を読んで適切に設定する気にならない限り NFS イ ンストールはおそらく最適の選択ではないでしょう。この部分がうまくいっ たとして、マシンをインストールする時に NFS インストールのパスとして cdromホスト:/cdrom と入力できます。 例: wiggy:/cdrom 1.2 フロッピーディスクからのインストール --- ------------------------------------ インストーラが手持ちのハードウェアをサポートしていないという理由で、も しくは単に「進んで取り組め困難に」という理由でフロッピーディスクからイ ンストールする羽目におちいった場合、まず最初に、インストール用に何枚か のフロッピーディスクを用意しなくてはなりません。 最初に、floppies/README.TXT の説明に従いブートフロッピーディスクを 1セット作成します。 次に LAYOUT.TXT を読み、「配布形式」に注意してください。これはどのファ イルをフロッピーディスクに入れるのか、どれを飛ばしていいのかが書いてあ るからです。 次に、少なくとも bin (バイナリ配布ファイル) ディレクトリの全ファイルが 入る枚数分の 1.44MB フロッピーディスクが必要になります。もし DOS 環境 でフロッピーディスクを用意するならば、MS-DOS の FORMAT コマンドでフォー マットしなくてはいけません。もし Windows を使っているならば、ファイル マネージャのフォーマットコマンドを使うこと。 工場でフォーマット済みのフロッピーディスクを信用してはいけません。仕事 を確実に進めるために、自分自身でもう一度フォーマットしてください。これ までユーザから報告された問題の多くは、いい加減なフォーマットのメディア を使っていたことが原因でした。私がここで特に注意を喚起するのはそのため です。 他の FreeBSD マシンでフロッピーディスクを作る場合、フロッピーディスク それぞれに DOS ファイルシステムを作る必要はないのですが、それでもフォー マットは悪いアイディアではありません。以下に示す一連のコマンドにしたがっ て `disklabel' と `newfs' コマンドを使用することで、フロッピーディスク に UFS ファイルシステムを作ることができます: fdformat -f 1440 fd0.1440 disklabel -w -r fd0.1440 floppy3 newfs -t 2 -u 18 -l 1 -i 65536 /dev/rfd0 DOS あるいは UFS でフロッピーディスクをフォーマットした後で、ファイル をコピーする必要があります。通常の 1.44MB フロッピーディスクに対して配 布ファイル 5 個がちょうど入るように、配布ファイルは分割されています。 各々のフロッピーディスクに入るだけのファイルを詰め込んでいくという調子 で、必要な配布物すべてを詰め込み終わるまでコピーしてください。各配布物 はフロッピーディスクの中の対応するサブディレクトリの中になくてはいけま せん。例えば、a:\bin\bin.inf, a:\bin\bin.aa、a:\bin\bin.ab、という具合 いです。 *重要*: バイナリ配布セットの一枚目のフロッピーディスクに、bin.inf ファ イルも入れておく必要があります。インストーラはこのファイルを読み込んで、 配布ファイルを取り込んで連結する際に、配布ファイルをいくつ取り込めばよ いかを判断するために使用するからです。配布ファイルをフロッピーディスク に落す際には、.inf ファイルを "必ず" 各々の配布セットの一枚 目のフロッピーディスクに入れておきましょう。このことは、ABOUT.TXT にも 記述されています。 あと、インストール時に「メディア」選択画面に到達した時点で、「フロッピー」 を選択して残りの問い合わせに応じてください。 1.3 DOS パーティションからのインストール --- ------------------------------------ MS-DOS パーティションからのインストールの準備として必要なことは、配布 ファイルを、基本 DOS パーティション ("Drive C:") の "FREEBSD" という ディレクトリの中へ単純にコピーすることだけです。例えば、CD-ROM から コピーしたファイルを使う DOS からのインストールで、FreeBSD の最小限の インストールを行なうには、以下のようにすればよいでしょう: C:\> MD C:\FREEBSD C:\> XCOPY /S E:\BIN C:\FREEBSD\BIN `E:' は CD をマウントしたドライブであると仮定しています。 あなたがインストールしたいすべての 'DISTS' に対応する配布ファイルを (空き領域がある限り) `C:\FREEBSD' の下にインストールしてください。最低 でも、基本バイナリ(BIN)配布ファイルは必要です。 ディレクトリのコピーが済んだら、通常どおりフロッピーディスクからの インストールが開始できます。メディアタイプを "DOS" に選んで下さい。 1.4 QIC/SCSI テープからインストール --- ------------------------------- テープからインストールするとき、インストールプログラムは、ファイルが単 純にテープ上に tar フォーマットで書き込まれていると思い込んでいますの で、必要な配布物のすべてのファイルを入手した後で、このようなコマンドを 使って tar フォーマットでテープに書き込んでください。 cd /where/you/have/your/dists tar cvf /dev/rwt0 (or /dev/rsa0) dist1 .. dist2 インストールの実行時には、どこかの一時ディレクトリ(どのディレクトリに するかは選択できます)に、自分が作ったテープの「すべての」内容が収容で きるだけの十分な空き領域がある事の確認も必要です。テープにはランダムア クセスができないという性質がありますので、このインストール方法には相当 量の一時ディスク領域が必要になるのです! テープに書き込まれたものと同 量の一時ディスク領域が必要になる事を予想しておくべきです。 *特に注意する点*: インストール実行時に、テープは boot floppy からの起 動より"前に"ドライブの中になければいけません。さもなければ、インストー ルの "probe" はテープを見つける事ができません。 ここまで準備ができれば、0.1 節の説明にしたがってブートフロッピーディス クを作成し、インストールを続行してください。 1.5 NFS や FTP を使ったネットワークからのインストール --- ------------------------------------------------- 最初の節の説明にしたがってブートフロッピーディスクを作成したら、次の 3 タイプの接続の1つを使ったネットワーク経由で残りのインストールをおこな うことができます。 Serial port: SLIP / PPP Parallel port: PLIP (``laplink'' 風のケーブルを使用) Ethernet: 標準的なイーサネットコントローラ (所定の PCCARD を含む). シリアルポート -------------- SLIP サポートはあまり進んでいません。基本的には、例えば2台のコンピュー タ間をつなぐシリアルケーブルなどの直結接続に限ります。接続は、直結でな ければなりません。なぜならば SLIP インストールは現時点ではダイヤルアッ プ機能を提供していないからです。もし、接続する前にモデムによる発呼など、 リンクとの対話処理が必要ならば、SLIP の代わりに PPP ユーティリティを使 う事をおすすめします。 もし PPP を使うならば、インターネットサービスプロバイダ(ISP)の IP アド レスと DNS の情報を手元に用意してあることを確認してください。それらの 情報はインストールの非常に早い段階で必要になります。PPP は動的なアドレ ス取得をサポートしているので、ISP がその機能をサポートしている場合、 PPP は ISP から直接取得できるのでしょうが、場合によっては、あなた自身 の IP アドレスを知っておくことも必要かもしれません。 あなたの持っているモデムで発呼するためには、さまざまな "AT コマンド" の使い方を知る事も必要でしょう。PPP のダイヤル機能は非常に単純なターミ ナルエミュレータしか提供していません。 パラレルポート -------------- 他の FreeBSD マシンもしくは Linux マシンとの直接接続が可能ならば、 "laplink" 形式のパラレルポートケーブルを使ったインストールも考えられます。 パラレルポート経由のデータ転送速度は、シリアルライン経由で可能な速度に 比べて非常に高速(50k/秒まで)ですので、より高速にインストールができます。 この方法で1対1のパラレルケーブルを使う時には「本当の」IPアドレスを使う 必要はありません。リンクの終端には RFC 1918 形式のアドレス(つまり 10.0.0.1, 10.0.0.2, etc)を使えばいいのです。 *重要*: PLIP 接続の相手として Linux マシンを使用する場合、TCP/IP 設定 画面の「ifconfig へのその他のオプション」フィールドには、Linux の少し 異なった PLIP プロトコルと互換性を持たせるために、"link0" を指定し ておく必要があります。 イーサネット ------------ FreeBSD は標準的な PC イーサネットカードの大部分をサポートしており、サ ポートしているカードの一覧表 (および必要な設定) は "FreeBSD ハードウェ アガイド" の一部として提供されています (ブートフロッピーディスクの「文 書」メニューか CD-ROM の最上位のディレクトリを参照してください)。サポー トしている PCMCIA イーサネットカードを使う場合は、ラップトップ PC の電 源投入前に、カードを挿入してある事も確認してください。FreeBSD は、あい にく、現時点ではインストール中の PCMCIA カードの "ホットインサート" は サポートしていません。 ネットワークでの IP アドレスと、自分のアドレスクラスでのネットマスクの 値と自分のマシンの名前を知っておくことも必要になります。あなたの部署の システム管理者が、あなたのネットワーク設定に対してどの値が適当であるか を教えてくれるでしょう。もし他のホストをIPアドレスではなく名前で参照す るならば、ネームサーバとそれに接続するためのゲートウェイ(PPP を使用す るならば、プロバイダの IP アドレスです)のアドレスも必要になります。 これらの質問に対する答えがわからないならば、恐らく、この種のインストー ルを試してみる前に、"まず最初に"あなたのサイトのシステム管理者と話をす るべきです! ランダムに選択した IP アドレスやネットマスクを使って、稼 働しているネットワークに対して接続すると、非難されることはほぼ確実です。 ある程度までネットワーク接続を動かしてしまうと、NFS や FTP 経由でのイ ンストールが継続可能になります。 1.5.1 NFS インストールのコツ ----- ---------------------- NFS インストールは本当に直接的な方法です: 必要な FreeBSD の配 布ファイルをサーバのどこかに単にコピーしておき、NFS メディア選 択でその場所を指定してください。 もし、このサーバが (一般的に Sun や Linux ワークステーションで のデフォルトであるように) 「特権ポート」アクセスしかサポートし ていないならば、インストールを進めるためには、「オプション」 メニューでこのオプションを設定する必要があります。 もし転送レートが非常に遅いというような質の悪いイーサネットカー ドを使う場合、「オプション」の適当なフラグを設定したくなるでしょ う。 NFS インストールを機能させるためには、サーバは "subdir mounts" もサポートしなくてはいけません。つまり、FreeBSD の配布ファイルの ディレクトリが wiggy:/usr/archive/stuff/FreeBSD にあるな らば、マシン wiggy は /usr や /usr/archive/stuff だけでなく /usr/archive/stuff/FreeBSD を直接マウントできるようにしておく 必要があります。 FreeBSD の /etc/exports ファイルではこれは ``-alldirs'' オプショ ンで制御されています。他の NFS サーバは、これとは別の指定方法 かもしれません。サーバから、`Permission Denied' メッセージを頂 戴した場合、サーバの該当ディレクトリのマウント許可設定が効いて いないということがありそうです。 1.5.2 FTP インストールのコツ ----- ---------------------- FTP インストールは、適当な最新バージョンの FreeBSD を持ってい るどのミラーサイトから実行してもかまいません。インストール中 「FTP サイト」メニュー全体には、世界中のほとんど全ての場所に対 して適切な選択肢が含まれています。 もし、このメニューに出ていないどこか他の FTP サイトからインス トールするとか、自分のネームサーバに問題がありきちんと設定でき ないということならば、メニューの「URL」の選択で自分自身で URL を指定する事もできます。URL にはホスト名か IP アドレスを 指定できますので、以下の指定はネームサーバがなくても動きます。 ftp://192.216.191.11/pub/FreeBSD FTP インストールには次の二つのモードが使用できます。 o FTP: すべての FTP 転送に対して標準の "Active" モードを使用しま す。これは、ファイアウォール経由だとほとんどの場合は動作 しませんが、"passive mode" をサポートしていない比較的古い FTP サーバでは、こちらの方がよいことが多いです。もし "passive mode" での接続が切れてしまうならば、これを試して みてください! o FTP Passive: すべての FTP 転送に対して"Passive"モードを使用します。ラ ンダムなポートアドレスでの接続要求を許さないファイアウォー ルをユーザが通ることが可能になります。 *注意*: active/passiveモードは、`proxy' コネクションと同じでは ありません。proxy FTPサーバは異なるポートで接続要求を待ってい ます! そのような場合には、次のような URL を指定しなくてはいけません。 ftp://foo.bar.com:1234/pub/FreeBSD "1234" は、proxy ftp サーバのポート番号です。 1.6 シリアルコンソールユーザのためのヒント --- -------------------------------------- シリアルポートのみを使って、FreeBSD をインストールしたい場合(VGA カード を持ってなかったり、使いたく無い場合など)は、以下の手順にしたがって下さい。 1. ANSI(vt100)互換のターミナルか、ターミナルエミュレーション プログラムのシリアルポートを、これから FreeBSD をインストール しようとしているPC の COM1 に接続して下さい。(訳注: これが シリアルコンソールになります) 2. キーボードを取り外します。(そうです。これでいいのです!) そして、 キーボードを取り外したままフロッピーディスクか、インストール CD-ROM からブートさせます。 3. もし、シリアルコンソールから何も出力が表示されない場合、 キーボードを再び接続し、ビープ音が鳴るのを待って下さい。 CD-ROM からブートしている場合は、ビープ音を聞いたらすぐに ステップ 5に進んで下さい。 4. フロッピーディスクからのブートの場合、最初に鳴るビープ音は kern.flp を抜き、mfsroot.flp を挿入することを意味しています。 フロッピーディスクを入れ換えたらエンターキーを押し、次の ビープ音を待ちます。 5. スペースバーを押します。そして、次のように入力します。 boot -h すると、全ての出力が確かにシリアルポートから見えているはず です。まだ動いていない場合、ケーブルの接続とターミナルエミュ レータプログラムあるいは、実際のターミナルデバイスの設定を 確認して下さい。9600 ボー、8 ビット、ノンパリティが正しい 設定です。 2.0 DOS ユーザの Q&A --- ---------------- 2.1 Help! 空きがない! 最初にすべてを削除しなくてはいけませんか? --- ------------------------------------------------------------ もしあなたのマシンで既に DOS が走っていて、その上で FreeBSD をインストー ルするためのディスクの空きがほとんどないかまったくないという事ならば、 すべてがなくなるわけではありません! この場合、"FIPS" ユーティリティが 極めて有用です。これは FreeBSD の CD-ROM または各 FTP サイトの tools/ サブディレクトリにあります。 FIPS により、すでにある DOS パーティションを二つに分割して、最初のパー ティションにもともとの内容を保存しつつ、二つめの空き領域に FreeBSD を インストールする事ができます。まず最初に、DOS 6.xx の "DEFRAG" ユーティ リティか「ノートンディスクツール」などを使用して、DOS パーティションを "defrag" して下さい。その後で FIPS を走らせてください。FIPS は必要な情 報を聞いてきます。FIPS の実行が終了すると、リブートして、新しいパーティ ションに FreeBSD をインストールすることができるようになります。FIPS は 二番目のパーティションを最初のパーティションの「複製」として作成するの で、以前には一つだった DOS プライマリパーティションが二つもあるように みえるということにも気をつけてください。心配する必要がありません! 余分 な DOS プライマリパーティションをただ単に削除すればよいだけです。(サイ ズを調べて正しい方であることを確認しておくように! :) 注意: FIPS は現在新しいバージョンの Windows 95 で使われている FAT32 や VFAT 形式のパーティションでは動きません。このパーティションを分割する には、Partition Magic 3.0 のような市販の製品が必要になるでしょう。残念 ですが、これはディスク全体を Windows パーティションにしていて、始めか らインストールし直したくない時に困るだけです。 2.2 FreeBSD から圧縮 DOS ファイルシステムを使用できますか? --- ------------------------------------------------------- いいえ。もし Stacker(tm) や DoubleSpace(tm) などのユーティリティを使用 しているのであれば、FreeBSD はファイルシステムの非圧縮で残している部分 のみを使用できるというだけのことです。ファイルシステムの残りの部分は一 つの大きなファイル (stack 化 / dblspace 化されたファイルですね) のよう に見えます。*そのファイルを削除しないように!* 削除すると、恐らく大いに 後悔することになるでしょう。 もし DOS と FreeBSD の間のファイル転送が必要ならば、非圧縮の DOS 拡張 パーティションを別に作成して使う方がよいでしょう。 2.3 DOS 拡張パーティションはマウントできますか? --- -------------------------------------------- はい。DOS 拡張パーティションは、FreeBSD における他の``スライス''の後ろ に配置されます。つまり、D: ドライブは /dev/sd0s5 に、E: ドライブは /dev/sd0s6 にという感じです。この例では拡張パーティションが SCSI ドラ イブ 0 にある事を仮定しているのは勿論です。IDE ドライブの場合は、 ``sd'' を ``wd'' に置き換えるとよいでしょう。この違いを別にすれば、拡 張パーティションを他の DOS ドライブをマウントするのとまったく同じよう にマウントできます。つまり、 mount -t msdos /dev/sd0s5 /dos_d で大丈夫です。 2.4 FreeBSD で DOS の実行形式を走らせる事ができますか? --- --------------------------------------------------- FreeBSD 3.0 で BSDI の doscmd ユーティリティとして進行中の作業が実現に 近づきつつありますが、まだ粗削りな部分があります。もしこの作業に興味が あるのなら、freebsd-hackers@FreeBSD.org に mail を送り、参加表明をして ください! ports コレクションの中に、"pcemu" という名前の良くできたユーティリティ もあります。これは DOS のテキストモードのアプリケーションを実行するに 十分な 8088 と BIOS サービスをエミュレートしています。これを動作させる ためには、X Window System (XFree86) が必要です。 ---- End of Installation Guide --- # amended by hosokawa@jp.FreeBSD.org 1997/03/30 12:48:18 # amended by kuma@slab.tnr.sharp.co.jp 1997/03/17 11:18:12 # translated by hmiya@el.nec.com # Sat Jul 13 14:54:27 PDT 1996 # Original revision: 1.2.2.4 $Id: INSTALL.TXT,v 1.1 1999/10/08 13:39:52 toshi Exp $