Windows95でのcallback PPP接続の手引


本手引書は、ダイアルアップスクリプトツールを利用して、Windows95 を技研のネットワークに自動的にPPP接続するためのものです。

本手引に沿って設定を行なう場合は、あらかじめお手持ちのWindows95に、 ダイアルアップスクリプトツールがインストールされている必要があります。

まず、お手持ちのWindows95が、OSR2であるかどうかを確認します。

  1. 「コントロールパネル」で、「システム」のアイコンをクリックしてください。
  2. 情報のページを選択し、「システム」に、次のような記述を見つけて下さい。
    		Microsoft Windows95
    		4.00.950
    	
もし、「4.00.950」あるいは、「4.00.950A」となっていれば、購入後に、 ダイヤルアップスクリプトツールをインストールする必要があります。 「4.00.95B」となっていれば(OSR2と呼ばれているバージョンです)、 購入時に既にインストールされています。 この場合には、インストールしてはいけません。 ダイアルアップスクリプトツールは、マイクロソフトのホームページより、 入手することができます。 また、以下のホームページにあるスクリプトをお手持ちのWindows95にコピー して下さい。スクリプトは、ISDN TA(MN128, AtermIT55), 各種アナログモデムに 対応していますが、ご利用の環境に応じて、適宜、変更してお使いいただく こともあります。

コールバックの登録

コールバックシステムを利用するには、サーバ側への登録が必要となります。 登録の方法については、サーバの管理者にお尋ね下さい。

windows95システムの準備

Windows95でPPP接続するには、"ダイアルアップネットワーク"を利用します。
お手持ちのwindows95マシンの「マイコンピュータ」の下に、 「ダイアルアップネットワーク」があることを確認して下さい。
もし「ダイアルアップネットワーク」がない場合には、 「マイコンピュータ」「アプリケーションの登録と削除」を利用して、 「ダイアルアップネットワーク」をインストールしてください。

TA, modemの準備

モデムのセットアップを行ないます。
「マイコンピュータ」「コントロールパネル」「モデム」を開き、「追加」を 選択してください。あとは、画面の説明にしたがって、モデムのセットアップを 行なって下さい。

モデムの登録できたら、そのモデムの「プロパティ」を開きます。
「接続」「詳細設定」を選択し、「追加設定」の欄に以下の初期化コマンドを 入力して下さい。



上記以外のモデムの初期化コマンドも、 ダイヤルアップスクリプトの先頭に記載されています。

上記以外のモデムを利用される場合には、お手持ちのモデムに合うように、 初期化コマンドを修正して下さい。上記の初期化コマンドの意味は、 次のようになります。


インターフェースの準備

以下の手順でダイアルアップ接続するためのインターフェースを準備します。
  1. 「マイコンピュータ」「コントロールパネル」「ネットワーク」を   開いて下さい。
  2. 「ネットワーク」の「追加」をクリックして下さい。
  3. 「アダプタ」をダブルクリックして下さい。
  4. 製造元「Microsoft」、ネットワークアダプタ「ダイアルアップ」を選択   して、「OK」をクリックします。
  5. 「ネットワーク」が終了するまで「OK」をクリックして下さい。
  6. 再起動を促すメッセージが表示されますので、再起動して下さい。

PPP接続の準備

以下の手順で、技研のコールバックシステムに接続する準備を行ないます。
  1. 「マイコンピュータ」「ダイアルアップネットワーク」を開きます。
  2. 「新しい接続」をダブルクリックします。
  3. 「接続名」に適当な名前をつけて下さい。(ここでは仮に技研とします) 「接続名」を入力したら、「次へ」をクリックして下さい。
  4. 電話番号の欄に、技研のコールインの電話番号を入力します。   国番号を「日本」にして、「次へ」をクリックして下さい。
  5. 「完了」をクリックして下さい。
  6. 上記の操作で作成した「技研」のプロパティを開きます。   プロパティは、「技研」にマウスカーソルを合わせ、マウスの右ボタンを   クリックし、表示されたメニューの「プロパティ」にマウスカーソルを   合わせ、左ボタンでクリックすると表示されます。
  7. 「国番号と市街局番を使う」を使わない設定にします。
  8. 「サーバの種類」をクリックします。
  9. 「TCP/IP設定」クリックします。
  10. 「技研」の「プロパティ」が終了するまで「OK」をクリックします。

自動接続の準備

「技研」「接続」を選択した時に、自動的に接続するように設定します。
  1. 「スタート」「プログラム」「アクセサリ」「ダイアルアップスクリプト ツール」を開きます。
  2. 「技研」を選択して、この手引の最後につけたスクリプトと対応つけます。

接続

「マイコンピュータ」「ダイアルアップネットワーク」「技研」を開いて下さい。 ログイン名にあなたのアカウント、パスワードにあなたのPhoneIDを入力して 「接続」して下さい。

うまく接続できた場合、

ダイアルアップネットワーク(技研)
xxxxxbpsで接続
接続時間 xxxxx
というウィンドウが表示されます。

うまくいかない??

もし、うまく接続できないようでしたら、「ダイアルアップシェルスクリプト ツール」の「最小化したターミナルスクリーンを起動する」の項目のチェックを 外し、接続のどの過程で失敗しているか確認して御連絡ください。

スクリプトの変更

添付したスクリプトの以下の部分を、お使いの環境に合わせ変更してください。
integer DELAY :
スクリプト中にいくつか、タイミングを取る為のwaitを設けて います。defaultでは1に設定していますが、環境に合わせ、 適当に変更してください。
string szOK :
モデムへのコマンドが正常に終了した時のコードを設定します。         文字列の場合は"OK",数字の場合は"0"だと思いますが、モデムの マニュアルを参照して設定してください。
string szCONNECT:
モデム同士の接続が確立した時のコードを設定します。デフォルト は、文字列"CONNECT"ですが、数字のコードしか返せないモデムが あるようです。その場合は、モデムとパソコン間の通信速度に対応 する数字コードをモデムのマニュアルを調べて、設定して下さい。
string szAT :
お使いのモデムコマンドの種類を設定します。 デフォルトは、"AT"コマンドです。
string szCD_ON :
CD信号を常にONにするコマンドを設定します。通常は "&C0" です。 モデムによっては設定できないものがあります。その場合には、 ""と設定して下さい。
string szCD_OFF :
CD信号を相手モデムからのキャリアが検出されている間ONにする コマンドを設定します。通常は "&C1" です。 モデムによっては設定できないものがあります。その場合は、 ""と設定して下さい。
string szDR_ON :
DR信号を常にONにするコマンドを設定します。通常は "&S0" です。 モデムによっては設定できないものがあります。その場合は、 ""と設定して下さい。
string szAUTO_ANS:
自動応答モードにするコマンドを設定します。
string szNO_ANS :
自動応答を解除するコマンドを設定します。
string szCOM_MODE:
モデムのコマンドで、ラインモードからコマンドモードに移行 します。
string szLIN_MODE:
モデムのコマンドで、コマンドモードからラインモードに復帰 します。