クォータ制限およびディスク使用状況をチェックするには, quota または repquota コマンドを使用することがで きます.quota コマンドは, 各ユーザ, 各グループ毎のクォー タ制限およびディスク使用状況をチェックすることができます. スーパーユーザだけが, 他のユーザまたは自分が所属していないグループに 関するクォータ制限とディスク使用状況を調べることができます. repquota コマンドは, クォータが設定されているファイルシス テムに対する, 全てのクォータ制限およびディスク使用状況の総計を表示 します.
以下は, 2つのファイルシステム上で クォータ制限がかけられているユー ザに対して quota -v コマンドを実行した出力結果の例です.
Disk quotas for user test (uid 1002): Filesystem blocks quota limit grace files quota limit grace /usr 65* 50 75 5days 7 50 60 /usr/var 0 50 75 0 50 60
上の例では, /usr ファイルシステム上で, このユーザは現在 50 ブロックまでのソフト制限を 15 ブロック超過して使用しており, 残り 5 日間の猶予期間を設定されています. アスタリスク * は, ユーザが現在クォータ制限を越えていることを示 しています.
通常, ユーザがディスクスペースを全く使用していないファイルシス テムは, たとえ そのファイルシステムにクォータ制限が設定されていた としても, quota コマンドによる出力では表示されません. -v オプションを付けると, 上の例の /usr/var ファ イルシステムのように, これらのファイルシステムも表示します.